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【CoCシナリオ】サイキック・タウン

目次

1. シナリオ概要

 

 本シナリオは2013年に作成しプレイしたが、本記事で公開できるように改変している。海外ドラマ『スーパーナチュラル シーズン7 #7 サイキック・タウン』を下敷きにしている。

 

 舞台は占いやマジック、交霊術が流行する町「念動町」。依頼主の祖母が不可解な自殺を遂げたため、探索者は調査に向かう。調査を進める中、事件の背後に【本物の霊】の影がちらつき始め・・・

 

難易度:★★★☆☆

人数:3~4人

プレイ時間:2~3時間

推奨技能:〈目星〉〈信用〉など

 

2. キーパー向け情報

 

 本シナリオに登場する邪神は「闇の魔神」というニャルラトテップの化身である。闇の魔神は信者に憑依することによってこの世界に顕現する、珍しい邪神である。闇の魔神は自らを呼び出した「壱谷紀介」に憑依し、遊び半分で儀式を始める。依頼主の祖母も儀式の生贄として闇の魔神に憑依され、自殺を強要されたのだ。闇の魔神は最終的な憑依先として依頼主に目を付けている。探索者は闇の魔神の企みを阻止して、依頼主を救わなければならない。

 

 闇の魔神に関する詳しいデータはサプリメント『マレウス・モンストロルム』に掲載されている。

 

3. 黒幕のルール

 

 闇の魔神は儀式のルールを自ら設定し、まるでゲームのように実行している。儀式のルールは以下の手順で行われる。

① 儀式の生贄を5人選ぶ。その際、犠牲者の名前に『零』『壱』『仁』『参』『四』という数字が含まれている。

② 魔神の欠片が銀の装飾品を通じて、犠牲者に取り憑く。

③ 取り憑いて自殺する際は、自らの身体を5回傷つける。

④ 自殺する場所を線で結ぶと、逆五芒星の形となる。

   (念動町ホール→参月家→警察署→雑貨屋→協会)

 

 これらのルールは探索者へのヒントに成り得るが、闇の魔神にとっては形式的な儀式の一環であり、例え見破られようと構わない。魔術『闇の魔神の退散』を使用されない限り、止めようがないからである。

 

4. 主なNPC

 

「野崎 零香(のざき れいか)」

 本シナリオの依頼主。女子大生(20歳)。探索者に「祖母の自殺の原因を突き止めて欲しい」と依頼する。この時点で祖母から銀のストラップを受け取っており、魔神の欠片が彼女に取り憑いている。

 

「壱谷 紀介(いちや のりすけ)」

 本シナリオの黒幕だが、同時に闇の魔神の犠牲者。雑貨屋の店主(40歳)。Mr. サイキカルを妬み、本物の霊能力で夢の世界への交信を試みた結果、闇の魔神に目を付けられてしまう。魔神の欠片に取り憑かれ、4番目に自殺する。

 

「吉井 久仁夫(よしい くにお)」

 念動町で勤務する刑事(35歳)。野崎零香の祖母の事件を担当するが、自殺だと断定している。銀の腕時計を雑貨屋で購入した際に、魔神の欠片に取り憑かれる。3番目に自殺する。

 

「野崎 参月(のざき さつき)」

 野崎零香の祖母で交霊術師(70歳)。当然偽物であるが念動町で活動しており、観光客などを相手に商売をしている。銀のネックレスを雑貨屋で購入した際に、魔神の欠片に取り憑かれる。2番目に自殺する。

 

「Mr. サイキカル」

 本名は「石原 健四郎(いしはら けんしろう)」。念動町のマジシャン(45歳)。銀のナイフを雑貨屋で購入した際に、魔神の欠片に取り憑かれる。最初の自殺者だが、事故として処理されている。

 

5. シナリオの導入

 

 探索者は「野崎零香」から「祖母の死の真相を解き明かしてほしい」と依頼され、「念動町」へと赴く。野崎はホテルに滞在しており、面会すると探索者に祖母の話を始める。

 

 祖母の「野崎参月」はこの町で交霊術を行う職業に就いていた。彼女はヴィジャボードを使って、霊とコンタクトするのである。数日前、祖母から野崎に気になる電話があったという。【何かの存在をはっきりと感じる】と言っていたらしい。そして一昨日、祖母が自殺したという連絡が警察から入った。とても祖母が自殺したとは思えず、探索者に調査して欲しいとのことである。〈信用〉〈説得〉〈言いくるめ〉いずれかに成功すると、祖母の交霊術が偽物であり、そのような演出でお客様を満足させていたと話してくれる。

 

 野崎が探索者に祖母の自宅の鍵を預けたところで、情報収集に移る。

 

6. 情報収集

 

 念動町のMAPを公開し、情報収集に入る。以下の情報は、探索者の行動によってか、キーパーの判断で好きな順に公開すること。MAP上のTV局・公園・市役所・博物館・消防署・レストランは完全なダミーであるが、必要に応じて情報の場所を入れ替えても良い。ただし、犠牲者の自殺場所である念動町ホール・参月家・警察署・雑貨屋・協会は重要な場所なので注意して欲しい。

 

資料1:念動町MAP

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「図書館」「新聞社」

 図書館や新聞社で調査すると、念動町の歴史や最近起こった事件を知ることが出来る。〈図書館〉や〈コンピュータ〉〈オカルト〉などの技能に成功すれば、すぐに入手できても良いだろう。

 

資料2:念動町の歴史

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 念動町は大戦中、超能力を得た兵士を作るための実験がこの地で行われたという。元来は捻土町という名であったが、戦後、犠牲となった兵士たちを弔う意味で現在の名へと改名された。日本が経済成長を遂げる中、当時の町長が観光の名所にするために多数の(自称)霊能力者を呼び込み、念動町を霊能力の観光スポットとする。

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資料3:念動町の現在

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 現在、念動町では多くの占い師・超能力者・交霊師・マジシャンが住んでおり、観光客を相手に商売を行っている。もちろんだが、彼らのほとんどが能力を持たない普通の人間である。主に金銭・癒しや道を指し示すのが目的だ。観光客はそれなりにいる模様。

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資料4:祖母の死亡記事

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 念動町で活動していた交霊術師『野崎参月』が11月20日夜、念動町住宅街の自宅でヴィジャボードのプランシェットを自らの首に刺し、自殺を試みた。交霊術の客がその場を目撃。直ちに救急病院に搬送されたが、死亡が確認された。状況証拠や目撃証言から警察は『本人が自らプランシェットを刺して自殺した』と断定。先日死亡した『Mr.サイキカル』の関連性は無いものと見ている。遺族からは警察の判断を疑問視する声もあがっている。

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資料5:Mr. サイキカルの死亡記事

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 念動町で活動していたマジシャン「Mr.サイキカル」が11月20日未明、念動町ホールの会場中央で死亡しているのが発見された。全身に練習用の短剣が突き刺ささっており、指紋や状況証拠から警察は事故とみている。しかしMr.サイキカルが所属するマジシャン養成所の職員は、口を揃えて「事故ではない」と証言している。彼の人気ぶりを妬んだ者による殺人だとの見方もある。

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「参月家」

 祖母の家である。交霊術もこの家でおこなっている。家の外観は普通の家庭の一軒家で気になる点はない。玄関にはキープアウトのテープが貼られており鍵もかかっているが、野崎から預かった鍵で中に入ることができる。

 

 自殺現場は居間で、中央にテーブルが置かれている。本棚の中には様々な本が並んでいる。床に人型のテープが貼られ、血痕が床に残っている。〈目星〉に成功すると、テーブルの下にスイッチを2つ発見する。1つ目を押してみると、ふわりと窓のカーテンが内側に向かってゆらゆらと揺れ始める。2つ目を押してみると、天井のシャンデリアがギィギィと揺れる。このシャンデリアをよく見ると、黒い染みのようなものがあちこちについている。その染みが常に動いているような気持ちの悪い錯覚を受けて正気度を0/1D2失う。その染みは煙となってすぐに消える。〈図書館〉に成功すると、本棚から祖母の日記を発見する。

 

資料6:祖母の日記

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11月17日

誰かに見られている気がする。霊の存在は多少信じていたけど、今回ははっきり何かの存在を感じる。一体誰?

11月18日

私が死ぬ夢を見るなんて…これが予知夢?何かの視線と関係が?

11月19日

孫にプレゼントを送り、久しぶりに電話を掛ける。

11月20日

ふむ、意外と早かったな。今日の夜に決行する。主人への報告は面倒だしやめておく。

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「警察署(吉井久仁夫)」

 警察署では、担当の刑事である「吉井久仁夫(よしい くにお)」が対応する。探索者が刑事や探偵、記者などの信用できる職業なら対応してくれるが、怪しい職業なら〈信用〉に成功しなければ非協力的になるだろう。〈幸運〉に成功すれば、知り合いという設定にしても良い。

 

 吉井は祖母が自殺であると断定しているため、調査の協力は見込めない。現場の遺留品は渡そうとしないが、写真なら渡してくれるだろう。写真にはヴィジャボードや現場の遺留品、被害者などが写っている。〈写真術〉に成功するか遺留品に注目すると、被害者が銀のネックレスをつけていることがわかる。

 

 また、Mr. サイキカルの死亡に関しても彼が担当している。事故現場の遺留品には、「銀の短剣」がある。〈目星〉に成功すると、目玉の紋様が刻まれていることがわかる。

 

「病院」

 祖母の自殺を目撃した観光客の親子は、ショックを受けて病院で静養している。探索者が病院へ向かうと、親子とはロビーで会う。退院して実家に帰ろうとしているのだ。

 

 40歳の母親は今も若干錯乱した様子で応対する。〈精神分析〉や〈説得〉に成功すれば、情報を得やすいだろう。話を聞くと以下の証言をする。

「彼女の様子は終始おかしかった。ニヤニヤ笑っており、私を蔑んでいるような感じで気分が悪かった」「交霊術は通常通り行われており、カーテンが突如揺らいだり、部屋のライトが点滅したり、棚がガタガタ揺れたりした」「そして彼女が突如立ち上がり、何やらわけの分からないことを言いだすと、自らの首筋にプランシェットを4~5回ほど突き刺した」「咄嗟に息子の目を覆い、彼女が倒れるのを確認しつつ息子を外へ連れ出した」

 

 5歳の息子は錯乱した様子もなく、探索者に協力的である。話を聞くと以下の証言をする。

「おばあさん(祖母)の声で『すうこうなるいけにえ、わがみをささげる』と聞こえた」「おばあさん(祖母)が目から黒い血を流し、ヴィジャボードが【D】【A】【R】【K】とひとりでに動いた」

 

 ひとしきり情報を得ると、親子は退院して念動町を去る。彼女らは巻き込まれた目撃者にすぎないことを探索者に告げること。

 

「ホテル(野崎零香)」

 野崎はホテルに滞在しているので、イベントが発生するまでは何度か会うことができる。祖母のプレゼントについて聞くと、携帯につけている『銀のストラップ』を見せてくれる。ストラップの留め金には目玉を模した模様が刻まれており、どんな技能を振ってもわからず、この町の工芸品ではないかとだけ予想できる。

 

 最近夢を見ているかと聞くと、変な夢なら見ていると告げるが答えを濁す。〈説得〉や〈言いくるめ〉に成功すると、「大きな古時計がある部屋で、真っ黒い5人の人物がずっと私を見ている夢」だと教えてくれる。

 

 これは野崎零香に危険が迫っていること、探索にリミットが存在することを暗に示している。探索者が野崎を助けるために策を考えるだろう。キーパーは常識的な範囲ならその提案に乗っても良い。しかし既に取り憑かれている状態であり、魔神の欠片は数日の内に意識を奪うことができる。意識を奪えば、瞬間移動などの魔術を駆使して目的の場所へ向かうため、未然に防ぐことはできない。

 

 野崎が夢の話をした次の日、彼女は新しい夢を見たと話してくれる。夢の中で、真っ黒い5人の人物の1人が、彼女の身体に入ってくる。他の4人はそれを見て、ゲラゲラ笑っているのだ。実際には笑っていなかったが、そんな気がしたという。彼女は気分を悪くしており、探索者とは同行せずにホテルで休む。

 

「養成所」

 Mr. サイキカルが所属するマジシャン養成所で職員から話を聞けば、以下の情報が得られる。

職員の証言

「サイキカルがマジックに失敗するなんてありえない。だが自殺するとも思えず、みな困惑している」「サイキカルは自殺(事故?)の数日前から、悪夢にうなされていた」「銀の短剣は雑貨屋から購入したものである」「雑貨屋の店主とは仲が悪い」「一人で養成所から抜け出し、念動町ホールへ向かった」

 

「念動町ホール」

 ホールの会場の現場は既に片付けられており、めぼしい情報は得られない。警備室の監視カメラの記録を見ればサイキカルの行動がわかる。サイキカルは一人でホールの会場に入ると、淡々と準備を始める。ナイフを何本も空中に投げ、それらを浴びるように受け止める。5本の短剣が身体に刺さると、彼は笑顔で仰向け倒れる。〈目星〉に成功すると、倒れた彼の身体から大量の血と共に【黒い染み】が這い出て、煙に変わって拡散したことに気づき正気度を0/1D3失う。

 

7. 新たなる犠牲者

 

 探索者がある程度情報を集めると、日を跨いでこのイベントを発生させること。TVの地方番組から以下のニュースが流れる。

「本日未明、念動町の警察署で刑事の吉井久仁夫さん(45)が死亡しているのが発見されました。自身が所持していた拳銃を用いた自殺と思われます。現在、警察関係者による現場検証が行われている模様です」

 

 吉井刑事は3番目の犠牲者である。『闇の魔神』が彼に取り憑き儀式の生贄にしたのだ。

 

 警察署へ行くと、別の刑事が対応する。〈信用〉や〈説得〉に成功すれば、自殺の状況が詳しく聞けるだろう。吉井刑事は午前3時頃、取調室へ一人で入り、所持していた拳銃で自身の身体に5発の銃弾を撃ち込んだ。その際の映像を監視カメラなどで確認しても良い。その場合、〈目星〉に成功すると吉井刑事の全身から「黒い揺らぎ」のようなものが確認でき、探索者は正気度を0/1減少する。

 

 遺留品は『財布・警察手帳・拳銃・手錠・銀の腕時計』であり、ここでも銀のアイテムを確認できるだろう。銀の腕時計を詳しく調べると、銀のストラップと同様、目玉の紋様がきざまれていることがわかる。池田刑事に聞けば、この銀時計は念動町の雑貨屋から買った物のはずだと教えてくれる。

 

「雑貨屋」

 雑貨屋に関して調べると、あまり良い噂ではないことがわかる。店主の風貌が恐ろしげであるからか、やれ霊を操るだの、人間を呪い殺すだのと様々なデマが流布されている。

 

 雑貨屋では水晶やストラップ、銀製のアイテムが大量に売られており、おみやげとして買うお客様もいるようだ。よく見ると、いずれのアイテムにも目玉の紋様が刻まれていることがわかる。店主は猫背の男性「壱谷紀介」である。店主は探索者に対して普通に対応するが、時折ゲラゲラと笑う。何を聞いても、彼は白状しない。そして彼は「用事がある」といって部屋の奥へ引っ込む。

 

 奥の部屋は、壁一面に絵具で目玉の紋様が描かれている。その目玉がゆっくりと壁面を動き回り、部屋に入ってきた探索者を一斉に睨むため、探索者は正気度を1/1D4失う。店主は部屋にある本棚から本を取り出し、証拠隠滅のために火を付けようとする。〈DEX*5〉または戦闘系技能に成功すれば、その凶行を止めることができる。

 

 いずれの結果にせよ、壱谷は探索者の前で4番目の儀式(自殺)を始める。壱谷の両目から黒い血が流れだし、壱谷に取り憑いた「闇の魔神」が本性を現す。探索者を煽ると同時に、足・手・腹・肩・頭の5か所が不自然に膨れ上がり、最後には爆発して黒い液体を周囲にばらまく。探索者がこの黒い液体に触れた場合、直ちに毒(POT6)の対抗ロールを行う。この毒は水などで簡単に洗い流すことができる。

 

 壱谷が処分しようとしたのは『Dark Demon's Dictionary(英語)』という本と『壱谷の日記』である。『Dark Demon's Dictionary(英語)』は〈英語〉に成功すると訳することができる。本棚を漁り、壱谷が訳したメモを発見したことにしても良い。

 

資料7:『Dark Demon's Dictionary』(和訳の一部)

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【闇の魔神】

 現実と夢の世界の狭間に潜む邪神。現実の世界では魔神の欠片として存在し、魔術『魔神の招来』をおこなうことで顕現する。欠片は黒い煙のような姿で、銀色の装飾品を好んで住み着く。また、装飾品の持ち主に取り憑き意のままに操ることができる。この神格は厳密に言うと崇拝者がいない。この神格の崇拝者とは、魔神の欠片に操られている者を指すためである。操られた者は、魔神の欠片と同じ呪文を全て覚えている。

クトゥルフ神話+7%

SANチェック1D4/1D8

魔術『闇の魔神の招来』『闇の魔神の退散』

 

魔術『闇の魔神の招来』 MP/SAN 全て/1D10 

この呪文の発動には少なくとも5人の生贄が必要である。生贄となる者は『闇の魔神』を崇拝していなければならない。生贄は『闇の魔神』を崇拝しつつ、命を絶たなければならない。5人目の生贄が魔術の発動に成功すると『闇の魔神の欠片』が生贄の体を作り変え、この世界へ完全に顕現するための肉体を手に入れる。

 

魔術『闇の魔神の退散』 MP/SAN 6/1D3 詠唱2ラウンド。この呪文を発動するために、事前に自らの身体に魔方陣を刻まなければならない。発動すると、周囲10m以内の『闇の魔神』とその眷属を異界へと退散させる。

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資料8:壱谷紀介の日記

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11月11日

どうして俺がこんなみじめな生活をしなければならないのだ

サイキカルにぺこぺこするのはもう嫌だ

11月13日

『闇の魔神』という神を交霊術で呼んでみる

俺が本物だと証明してやる

11月14日

アイツの話を聞いてくると、頭がめちゃくちゃになる

目玉が俺を見つめている、ずっとずっと

目を閉じても、瞼の裏に奴が見える

生贄を要求してきた

11月16日

生贄、生贄、生贄が必要だ

銀のアイテムを売れ、売るのだ

 

俺が主人で主人が俺で俺はオレでオレが主人だ主人はオマエだオレがオマエだシュジンがオレだオレだオレがオレだオレはダレだオマエがオレだオレはオレかダレかオシエで

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8. 野崎零香の行方

 

 『最後の生贄が野崎である』と探索者が気づいたら、野崎の行方をくらませよう。探索者が魔術『闇の魔神の退散』を取得したら、時間制限などを設けて「野崎は何処へ逃げたか」を探索者に推理させる。地図上でNPCが自殺した場所を点で繋ぐと逆五芒星の形になるため、野崎が逃げた先が「教会」であることにたどり着くにはそう難しくない。探索者が野崎を追って教会へ向かうとクライマックスへ移る。

 

クライマックス戦闘

 

 探索者が教会へ突入すると、野崎(魔神の欠片)が待ち構えている。魔神の欠片は探索者を煽りつつ、これまで自殺した生贄(Mr. サイキカル・吉井久仁夫・野崎参月のいずれか)をゾンビとして操作し探索者を襲わせる。探索者は詠唱役・自殺しようとする野崎を抑える役・ゾンビを倒す役と役割分担して戦わなければならない。キーパーは登場させるゾンビの数を調整すること(探索者が3人の場合は0~1体、4人の場合は1~2体、5人の場合は2~3体)。

 

野崎零香(魔神の欠片)

STR 10+8 DEX 6+8 INT 14+8

CON 10+8 APP 15-8 POW 14

SIZ 12 EDU 14+8

HP 11 MP 14 回避 28ダメージボーナス:+1D4

武器 銀のナイフ 75%(自らを攻撃する場合は100%)、ダメージ1D4+db

自らを傷つける 100%、ダメージ+db

 

ゾンビ

STR 15 DEX7 INTなし  耐久力15

CON 15 POW1

SIZ 11

HP 15 ダメージボーナス+1D4

噛みつき 60% ダメージ1D3+db

装甲:なし。貫通武器は1ポイントのダメージのみ。武器によるダメージは半減。頭部を攻撃された場合は即死。

正気度喪失: 1/1D6

 

9. 結末

 

 探索者が魔術『闇の魔神の退散』に成功すると、野崎の口から黒い煙が大量にあふれ出し、その黒い煙が巨大な目玉を形作り、探索者を睨んだ後に地面に吸い込まれる。魔神が退散する光景を目撃した探索者は正気度を1/1D6失う。魔神の顕現を阻止して野崎を救った探索者は1D10+1D3正気度ポイントを獲得する。野崎は取り憑かれていた時の記憶が無く、真実をすべて話すかどうかは探索者にゆだねられる。

 

 野崎が死亡し『闇の魔神の招来』が発動した場合、野崎の全身が黒く染まり、無数の目玉が張り付いた『闇の魔神』が顕現する。『闇の魔神』を目撃した探索者は1D2/1D8の正気度を失う。『闇の魔神』が探索者を八つ裂きにするか、それとも気に入って見逃すかはキーパーの判断にゆだねられる。いずれにせよ、『闇の魔神』は町から姿を消す。その後、探索者は野崎(闇の魔神)の影に怯える日々を過ごすだろう。