遊星からの探索者Xくブログ

遊星からの探索者X

クトゥルフ神話TRPGライフをより楽しむための色々紹介ブログ

【CoCプレイ感想】『イエロウ・ウインド』(ネタバレなし)

今年発売された『アカシック13』は13本のシナリオが収録されているが、どのシナリオが「当たり」なのかはプレイしてみないとわからない。1本目は巻頭の『犬神憑き』であったが、以降は探索者の人数と気分で選ぶことにした。そして3本目に選んだのは『イエロウ・ウインド』であった(2本目の感想は筆が乗れば書く)。

 

結論を述べると、このシナリオは(個人的に)大当たりであった。

ネタバレを出来る限り抑えて、その魅力を語っておこう(あと欠点も)。

『イエロウ・ウインド』

f:id:Lapu_Cosmic:20180522211843j:plain

 

著:内山靖二郎

あらすじ
------------------------------------------
インターネット生放送中のスタジオで起きる怪事件。宇宙的恐怖が世界に配信される瞬間が迫る。
------------------------------------------
出典元:アカシック13

 

サプリの表紙を飾ったシナリオ

本シナリオ『イエロウ・ウインド』は表紙を飾った作品である。表紙を飾るほどであるから、面白くなくては困ると思いながらも、オフセでキーパーとして探索者2人と一緒にプレイした。結果としては看板に偽りなし!の満足のいくセッションであった。

 

しかしTwitterを眺めてみたら、どうやら賛否両論らしい。クソシナリオと連発されていて悲しくなったが、冷静に考えると確かにそうだなと笑った。いやでも、プレイした時は本当に面白かったよ。

 

 シチュエーションを楽しもう

シナリオ名や表紙から、今回登場する神話生物の正体はバレバレである。しかしこのシナリオの面白さは、神話生物の正体がわかったところで損なわれるわけではない。

 

このシナリオの最大の魅力は、スタジオという狭い空間の中で次々と起こるハプニングと共に、怪事件の謎を明らかにする『シチュエーションそのもの』だ。映画的なシナリオとも言える。

 

とはいえシチュエーション以外は欠点が多い。探索しても事態が好転するわけではないし、戦闘も無いので、それらを求めるプレイヤーにとってはつまらないと思う。純粋にシチュエーションを楽しむつもりでプレイしよう。

 

クローズドのシナリオとしては魅力的

施設や個室に閉じ込められて、そこから脱出するためのシナリオ自体はよく見かけるだろう。そして大半はゲームのギミックのように(言い換えればお使いイベントのように)シナリオが進行する、いわゆる脱出ゲームだ。このシナリオは脱出ゲームではない。繰り返しになるが、あくまでシチュエーションに重点が置かれているのだ。

 

動画化される前にプレイせよ

このシナリオをプレイして感じたのは、いずれ誰かが動画化して配信してしまうだろう、ということだ。特にクライマックスのカタルシスが、非常に「動画映え」するはずである。

 

実際にプレイした際は、彅草剛という探索者(実際の人物・団体とは関係ありません)が起死回生の一手として、視聴者の前でダンスを披露して注目を集めようとした。もちろん世界の危機を救うためであり、真剣そのものであった(残念ながら芸術:ダンスは失敗に終わった)。

 

(個人的には)好きだよ

本シナリオはシチュエーションに全振りしたような癖のあるシナリオだ。私個人としてはお勧めだが、Twitterの感想を見る限りではそうではなさそうだ。虚無という表現がよく分からないが、そういうことらしい(?)。その感想も凄く良く分かる(気がする)ので、表紙を飾ってるからプレイしてみると良いよ!という言葉にとどめておく。

 

 

 

 

 

※※※以下はプレイヤーの感想やキーパー向けの情報が含まれているので、少しでもネタバレが嫌ならば注意して欲しい※※※

 

 

 

 

 

 

 

プレイヤーの感想

プレイヤーに感想を聞いてみると、「面白かったけれど、キーパーが誘導してくれなかったら難しかった」との言葉を頂いた。確かにこのシナリオは物語の進行を「探索者の発想に丸投げしている」節がある。そもそも発想に至らせる手がかりがなさすぎる。キーパーはプレイヤーの空気を読んで、時にヒントを与え、時に誘導してあげると良い。

 

初心者にはキーパリングが難しいシナリオ

何回かキーパーを務めた人なら、このシナリオは簡単にプレイできるはずだ。しかし初めてキーパーをする人、特に「突飛な発想が得意なプレイヤー」を相手にする場合はお勧めしない。大人しいプレイヤーは詰まりやすいのでキーパーの誘導が必要だし、熟練者は突飛な発想をガンガン出してくる。どれだけ奇麗に捌いてクライマックスまで誘導できるかが勝負だ。捌き方を間違うとプレイヤーはつまらなく感じてしまうだろう。

 

このシナリオはED分岐があるが、プレイヤーの気分一つでBADエンドに行ってしまう危うい内容だ。故にキーパーはBADエンドに向かわないように、さりげなーく誘導してあげる事が肝心である。また、探索の合間にイベントを挟むタイミングもキーパーに委ねられており、全体の流れをイメージしておかないと物語のバランスが崩れやすい。

 

このシナリオの満足度は、キーパーの(シナリオを補正する)腕に左右されると言っても過言ではない。熟練者と初心者で遊ぶときは、熟練者がキーパーをしてあげよう。