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【CoCプレイ感想】『犬神憑き』(ネタバレなし)

『犬神憑き』は2018年3月に発売されたクトゥルフ神話TRPGサプリ「アカシック13」に掲載されている公式シナリオである。ゴールデンウィークに友人らとこのシナリオをプレイしたので、感想と考察を記録しておく。

 

『犬神憑き』

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著:瀬戸エイジ

あらすじ
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町はずれにある「犬神屋敷」。迷い込んだ飼い犬を探すために屋敷に入り込んだ探索者が見たものは…
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出典元:アカシック13

キーパーまたはプレイヤーのTRPG入門用

あらすじにもあるように、探索者らは依頼を受けて屋敷を探索し、怪異を退治することになる。屋敷見取り図が付属しているから、プレイヤーは探索を非常に楽に行える。同行するNPCもおり、キーパーは探索者を誘導しやすい。

 

探索⇒クライマックスが屋敷内で完結するため、初めてTRPGをプレイする人にお勧めのシナリオである。

悪霊の家+犬神筋

本シナリオをプレイした率直な感想は、クトゥルフ神話TRPGの入門向けシナリオであるということだ。

 

アカシック13」がキーパー初心者向けのためのサプリであることから、巻頭に掲載されるシナリオとして間違いない内容である。

 

というのも、この犬神憑きはクトゥルフ神話TRPGルールブックに掲載されている「悪霊の家」の現代日本版とも言えるからだ。

 

「悪霊の家」は恐らく、いや間違いなく世界で一番プレイされたクトゥルフ神話TRPGのシナリオである。これまで退治されたコービットの屍は山を築くであろう。しかし「悪霊の家」は現代向きのシナリオとは言えないのが現状だ。

 

「悪霊の家」は多くのプレイ動画が投稿されているため、シナリオ自体を知っている初心者も多い。更に「悪霊の家」は探索者の「発想」に対する防衛力が皆無であり、銃火器、放火、お家潰し、警察の応援、一旦家を出て仕切り直しなど、正規以外のルートでいくらでもクリアできる。現代の探索者は実況配信でコービットを晒す、そんな時代だ。

 

そろそろコービットを休ませてやってあげても良いだろう。

 

 

 

 

 

 

※※※以下はプレイヤーの感想やキーパー向けの情報が含まれているので、少しでもネタバレが嫌ならば注意して欲しい※※※

 

 

 

 

 

 

 オーソドックスな箱庭型シナリオ

このシナリオは悪霊の家に犬神筋というエッセンスを加え、既定ルートを外れそうな展開を丁寧に潰し、探索者が正規のルートでクリアするようにしている。このシナリオでは放火すると飼い犬が死んでしまうし、同行するNPCがそもそも警官である。

 

一度屋敷に入ると出られなくなるギミックもあり、プレイヤーの悪知恵をあの手この手で防いでいる印象だ。初心者向けなのでその判断は正しいように思える。

 

プレイ感想

5人の探索者が集まったが、普通に楽しんでプレイすることができた。犬神筋というエッセンスや人気の神話生物が登場したためか、特に不満も無くセッションを終えた。

 

私自身としては、初心者向けのシナリオとしては十分だとは思いつつも、犬神筋に関する「うんちく」がほんの少しで、結局は探索者を閉じ込めるギミックにすぎなかったためか、やや拍子抜けした結果に終わったのである。

 

なぜなら今年の一月、戌年ということで犬神筋の一族に関するシナリオを作成しプレイしていたためだ。その際に「憑霊信仰論 妖怪研究への試み」という本を読んで知識を深めることができた。このシナリオにもそれを期待していたのだが…

 

lapu-cosmic.hatenablog.com

 
犬神筋に関する歴史は深く、その風習は日本独特の不気味さがある。クトゥルフ神話としても非常に美味しいネタだったが、あっさり気味だったのは残念だ。

 

犬神筋の魅力を知りたい方は、ぜひ「憑霊信仰論 妖怪研究への試み」を読んでみると良いだろう。シナリオ作成の手助けになると思う。